FiiOの新作Android搭載音楽プレーヤー「FiiO X7 MarkⅡ」(X7 MKⅡ)を購入しました。発表当初からずっと気になっていた機種です。
前作の”FiiO X7″よりもDACチップは大きくグレードアップし、本体メモリ・SDストレージの容量アップ、標準でバランスモジュール搭載などかなり強化されたモデルです。
しかし価格は649.99$(9.13現在レートで約7.1万円)と前作の”FiiO X7″から大きな変更はなく、購入ハードルは変わらずに買えてしまいます。
そんなこともあり既に”FiiO X7″を所持している私は後継機の「FiiO X7 Mark Ⅱ」を最近購入しました。
今回はファーストインプレッションという形で前機種からの変更点を紹介していきます。
詳細なスペックは以下の通り。
機種 | FiiO X7 MKⅡ | FiiO X7 |
---|---|---|
ディスプレイ | 3.97インチTFT液晶 | 3.97インチTFT液晶 |
OS | Android 5.1 | Android5.1 |
Playストア | 利用可能 | 利用可能 |
SoC | RK3188T | RK3188T |
DAC | ES9028 PRO | ES9018S |
アンプモジュール | AM3A | AM1 |
RAM | 2GB | 1GB |
内蔵メモリ | 64GB | 32GB |
外部メモリ(microSD) | 256GB×2 | 最大128GB |
バッテリー容量 | 3800mAh | 3500mAh |
端子 | microUSB | microUSB |
急速充電 | QC2.0+MTK PE | 非対応 |
ネットワーク | 2.4GHz・5GHz | 2.4GHz |
Vol調節 | ダイヤル方式 | 音量キー |
DACチップはES 9018SからES9028 PROに強化されており、より高音質なプレーヤーに変わりました。
容量は内部メモリ・RAMも2倍、外部メモリもmicroSDスロットが2つになったことでかなり増やせます。曲が増えても容量不足の心配はなさそうですね。
アンプ部もX7では3.5mm端子のみの「AM1」が初期モジュールでしたが、X7 MKⅡには3.5mmの通常端子に加え2.5mmバランス端子のついた省電力版モジュール「AM3A」が初期モジュールとして採用されています。
その他にもバッテリー容量アップ、急速充電対応などより実用的なスペックに強化されています。
ディスプレイ領域は特に変わっていませんが、前面のFiiOロゴがなくなりました。横幅も出っ張りができた分だけ少し広くなっています。本体の厚みはX7 MKⅡのほうが若干薄いです。
X7では左側面にあった、電源キー・microSDスロットがなくなり、音量調節はボタン式からダイヤル式に変更。また再生停止・曲変更ボタンがこちらに配置されています。
右側面はmicroSDスロット2つのみとなり、見た目がスッキリしています。X7ではこちらに再生停止・曲変更ボタンが配置されていました。
X7 MKⅡから、X5 3rdなどと同様に電源ボタンは上部に変更されています。ライン出力・デジタル出力端子の位置は変更されていません。
X7 MKⅡは写真ではAM3モジュールに換装してしまっていますが、画像からは背面デザインも変更されていることが確認できます。
X7 MKⅡの付属品は画像の通り。クリアケースに加え本革ケースが付属している点や、microSDトレイ用のピンが用意されている点がX7と違います。
その他充電ケーブル・モジュール用ドライバー・ネジなどは引き続きパッケージに内包されてますね。
ここでは実際に聴いてみて感じた違いに触れていきます。
まず音数の多さに驚かされました。X7を初めて視聴した時にも音の明瞭感・解像度の高さに感服しましたが、今回はそれを上回る圧倒的情報量です。
いままであまり聞こえなかったサウンドがよく聞き取れるようになりました。まるでデータ量が1.5倍に増えてるような感覚ですね。
純正プレーヤーにはデフォルトで新デザインが採用されていますが、実は”FiiO X7″も最近のアップデートで同じデザインが追加されているので特にソフトウェア面で大きな違いはありませんでした。(細かい変更・追加点はあります)
しかしながら操作性はかなり向上しているようで、X7で重くなるような場面(曲検索など)でも特に固まらずにサクサク動いてくれます。全体的に非常に安定した動作をしているように見えます。
個人的にはこれが結構デカいです。X7ではAM3など出力の強いモジュールに換装すると、スマートフォンなど電磁波の出るデバイスが近くにあるとき、すぐノイズが乗ってしまいます。
また、Wi-Fiをオンにした時もノイズが乗りやすくなるので常にオフにしていました。
X7 MKⅡではこういった問題が特になく、常にWi-Fiをオンにしていても、スマートフォンを近づけても特にノイズは乗りません。
とても使いやすくなりましたね。
今回は外観の変更点・視聴して感じた違いをまとめてみました。
この他にもビットレートの違う音源でフェードインしてしまう症状など、X7でみられた不具合がX7 MKⅡでほとんど解決されているようです。
機能面ではもちろんのこと、音質・操作性などでもほぼ完成形といって良い出来栄えですね。
日本語のローカライズがまだ完璧ではないようですが、その点を除けばどのような人にもおすすめできるハイエンドDAPです。
私のように既にX7を所持している方にも、引き続き同じアンプモジュール・プレイリストを引き継げますし、機種変更を滅茶苦茶おすすめしたくなります。
新作のX7 MKⅡ、とても魅力的な機種なのでアンプモジュールについてや新機能などにももっと沢山触れたいですが、また別の回でX7 MKⅡのみをピックアップする予定です。
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